建築デザインは全体のリズムが大切である。
人間は無意識のうちにカタチが心地良いかどうかを判断しており、それを左右しているのが全体のリズム感です。だから細部の形状よりも全体のデザインバランスが大切です。
 
小島さん写真 以前勤めていたデザイン事務所を離れ独立し、現在は自宅を仕事場として利用している小島氏。「自宅で仕事をしているといい面と悪い面があるんです。いい面は家族と居る時間が長くなるし一緒に食事できる所ですね。悪い面は近所の人からリストラにあったのかなとか主夫なのかなと思われる所ですね(笑)。」「妻も仕事をしており通勤しているから、朝は妻を見送っているんです。はたから見るとそう思われるでしょうか(笑)。」「それは冗談ですが、悪い面と言えば仕事柄製図道具や見本・雑誌など大量の資料を置くスペースが必要な所です。今も八帖の部屋を使っているのですが狭くて窮屈なんです。できれば資料室みたいな部屋があれば一番ベストなんですが、今はまだ無理なんで・・・。他にいい面は仕事上でもあります。人は縛られた不自由な生活の中からは良い発想は生まれないと思います。やはり自由な時間を持つことが創造的な発想に繋がると思うのです。」と建築デザイナーとしてのポリシーをしっかりと主張する小島氏に理想の住まい像について聞いてみた。

「理想というか、人間には本来目の前にあるカタチに対して心地良いと感じるか否かを瞬時に判断する能力があります。誰が見ても気持ち良くないデザインは規律が乱れていて形状として不安定なんです。気持ち良いデザインはやはり全体としての規律がありリズムが揃っているのです。細部のデザインが素晴らしくても全体の規律が乱れていればそれは心地良くないデザインとして認知されます。店舗など人が滞在する時間が短い建物であればまだいいでしょうが住まいであれば絶対に不可欠な要素であると言えるのではないでしょうか。」人間の本質的な思考を基本に規律のあるデザインバランスを心がけている小島氏のご自宅のインテリアについて聞いてみた。

「最近光や風などに工夫されたとかよく表現されているが、私は個人的には光と闇をテーマにした空間造りを心がけているのです。良いところばかりでは飽きるし人間的ではないと思うのです。闇と言っても光あっての闇であり陰影の付け方に工夫を凝らしそれをデザインの一部として表現するのです。私の家に遊びに来るお客さんはみんな眠くなると言います。私はリラックスしてもらえているのだなといい意味で解釈していますし、そう言われる所に喜びを感じています。つまり、住まいはリラックスできる空間でなくてはならず、インテリアやカラーもそういう気遣いでコーディネイトするべきだと思うのです。それがわたしのこだわりなんでしょうか。」若干三十歳にして住まいについてのこだわりを持つ小島氏。音にもこだわりを持ちアナログ派の彼は冬になるとスノーボーダーとして夫婦で北海道まで滑りに行くとか。人生を自由自在に謳歌しているこだわり人間の一人である。

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